LIXILが取り組む重要課題

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LIXILは、「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」というPurpose(存在意義)を達成するため、LIXILおよびステークホルダーの皆さま、ならびに社会にとって重要性が高く、また当社の持続可能な成長や企業価値の向上に向けて取り組むべき課題を重要課題に位置付けています。これらの重要な課題に対応する目標の進捗状況を確認しながら、事業活動を通じて解決に取り組んでいます。

LIXILの重要課題は、社会の現状や課題とともに、LIXILのPurposeや価値創造プロセス(VCP)、経営の基本的方向性、インパクト戦略、ステークホルダーのニーズや期待などを踏まえ、下記のプロセスにより、リスクおよび機会の両面から課題の抽出や評価を行い、特定されています。これらの重要課題については、LIXILおよび社会を取り巻く環境の変化に合わせ、随時見直しを行っています。

重要課題の位置付け

重要課題は、LIXILのPurposeや資本に基づいてステークホルダーや社会全体に価値を創造する「価値創造プロセス(VCP)」、LIXILの事業戦略やインパクト戦略と深く連動しています。インパクト戦略と重要課題の関係性については、下記をご参照ください。

インパクト戦略 >

重要課題

LIXILは2016年3月期に重要課題を特定したのち、2021年3月期に下記の重要課題の特定プロセスに基づいて20の重要課題を再設定しました。2023年3月期には、環境の重点領域に共通する基盤として、またLIXILの持続可能な成長のために対処すべき課題の一つとして、「生物多様性の保全」を重要課題に追加しました。全社的に持続可能な原材料調達や限られた資源を有効に活用するための取り組みなどを通して、生物多様性の保全に貢献していきます。

各重要課題については、ESG評価機関における評価基準を踏まえたリスクの度合いや、LIXILおよびステークホルダー、社会への影響度の観点から、優先度を設定しています。

LIXILが強みを活かして主体的に取り組むことにより課題解決に大きく貢献し、ステークホルダーおよび社会に大きな影響を与えうる領域や、ステークホルダーのニーズに基づき取り組みを強化すべき領域を「優先」に位置付けています。「優先」に位置付けられた重要課題は、インパクト戦略の3つの優先取り組み分野に特に深く関連しており、これらの重要課題を基軸に取り組みを進めています。また、2023年3月期に、これまで重要課題の優先度として「優先」「高」「中」を設定していたものを「優先」のみとし、優先項目を明確かつシンプルに示す形に変更しました。

重要課題の特定プロセス

特定のためのプロセス

※2023年4月より「コーポレート・レスポンシビリティ(CR)委員会」は「インパクト戦略委員会」に変更となりました。

重要課題一覧

優先

グローバルな
衛生課題の解決

人びと、特に女性や女児が、安全な衛生設備を利用できるようにすると同時に、子どもにとって危険な病気感染を防ぐ。SATOブランドをLIXILの取り組みの中核とし、各市場のインフラ、所得水準、環境的制約などの特性やニーズに合わせた研究開発と事業に取り組む。

気候変動対策を通じた
緩和と適応

気候変動への対応が求められる中、事業プロセスと製品・サービスによるCO2の排出ゼロに向けた取り組みを推進し、気候変動への適応に資するソリューションを提供する。

水の持続可能性の追求

安全な飲料水にアクセスできない人びとや水資源の枯渇リスクに対して、水まわり製品のリーディングカンパニーとして人びとが水の恩恵を最大限享受できるようにし、世界規模で水の持続可能な利用が達成されるよう支援する。

資源の循環利用の促進

限りある資源の持続的利用を見据えて、原材料の調達から製造、使用後までを考慮した循環型のものづくりを推進し、廃棄物の排出を最小限に抑える。

製品ライフサイクルを
通じた環境への影響

LIXILの製品は人びとの生活に根差し長期にわたって使用されるため、環境に配慮した製品設計を推進することで、製品のライフサイクルを通じた環境負荷や、製品に含まれる化学物質が及ぼす影響を低減するとともに、お客さまや社会の環境改善に貢献する。

環境マネジメント

ガバナンス体制および環境マネジメントを継続的に改善し、コンプライアンスの徹底や環境パフォーマンスの向上につなげる。

多様性の尊重

ダイバーシティ&インクルージョン文化を定着させる。成長とイノベーションの原動力として多様な従業員が持つ英知や視点を活用し、世界中で様々な人の生活の質の向上に貢献する製品やサービスを開発する。

生物多様性の保全

LIXILの事業活動は生物多様性に依存し影響を与えていることから、損失をできる限り少なくし、ネイチャーポジティブに資する事業活動やソリューション提供を推進する。

人材と能力開発

従業員が価値創造の原動力であるという認識のもと、体系的な人材育成に取り組むとともに、従業員一人ひとりの自発的キャリアの開発支援に取り組む。
製品の安全性 お客さまや社会からの信頼の源泉は「品質」であるという考えのもと、製品のライフサイクル全体を通じて品質向上と安全性を実現する。
顧客満足 お客さまに住生活のすべての場面で素晴らしい体験をしていただけるように、プロユーザーと一般のお客さまの両方の目線に立ち、顧客満足を追求する。
従業員の安全と健康 すべての従業員の安全を優先し、企業価値向上を目指す健康経営を推進する。
企業倫理とインテグリティ すべての従業員および役員が、高い企業倫理に基づき誇りを持って日々の事業活動に従事するよう、コンプライアンス文化の定着・維持を目指す。
人権 人権の尊重を事業継続の基本要件と捉え、国際的な人権の原則を尊重し、すべてのステークホルダーの人権に配慮した事業活動を推進する。
サプライチェーンマネジメント 調達段階におけるリスクを特定し、サプライヤーとの協働を通じて、責任ある調達と製品の安定供給を推進する。
コーポレート・ガバナンス コーポレート・ガバナンスの継続的な充実を図る。経営の執行と監督を明確に分離し、執行役による迅速・果断な意思決定を可能にするとともに、経営の透明性を確保する。
リスクマネジメント 事業活動に影響を及ぼすリスクを識別し、特に重点管理するものを重要リスクと定義し、リスクオーナーが対応状況を共有・報告することで全社のリスクを管理する。
ステークホルダー
エンゲージメント
LIXILの事業活動は多くのステークホルダーに支えられているという考えのもと、各ステークホルダーとの積極的かつ能動的なエンゲージメントを通じて、生活の質の向上や社会課題の解決に貢献する。
情報セキュリティ 効率的で安定した事業活動の遂行を担保するために、基幹システムの刷新や個人情報の管理の強化、サイバーセキュリティ確保のための体制を構築する。
税の透明性 税の透明性を担保し、適切な納税を実施する。
責任あるマーケティングと広告 製品やサービスに関する適切な情報を提供する。
インパクト戦略の3つの優先取り組み分野

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