LIXILは、世界中の誰もが描く住まいの夢を実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供しています。
2026年3月期実績
LIXILは、従業員一人ひとりが心身ともに健康な状態であることが、活気ある職場づくりを実現し、企業価値の向上につながると考えています。CEOによる「健康経営宣言」のもと、健康経営を推進し、従業員のウェルビーイングを促進しています。
LIXILでは、心身の健康を「能力発揮の源泉」とする組織文化を醸成し、誰もが活躍できる環境を整え、価値創造の原動力としています。このため、従業員が自律的な健康管理を行えるようになることを重視するとともに、会社としてその健康管理を支援する体制を構築し、健康を大切にする組織風土を醸成することを目指しています。健康経営の推進により、従業員を含む社会全体へ様々な価値を提供できる体制を強化し、LIXILのPurpose(存在意義)「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」を果たしていきます。
LIXILは、すべての従業員の健康が組織の健康の源泉と捉え、持続的な健康経営を推進することで、世界中の人々の豊かで快適な住まいの実現に貢献することを宣言します。
LIXILは、私たちを取り巻く環境変化に対して迅速に対応できるより強い組織を構築するために、その中核となる従業員がいきいきと個々の能力を最大限に発揮できるような組織文化の醸成に取り組んでいます。環境変化により従業員の働き方が変化しても、より一層健康で活躍できる環境を整えていきます。
従業員の皆さんも世界中の人々の豊かで快適な住まいの実現に向けて、まずはご自身やご家族の健康が最も重要ということを理解し、健康を維持増進するための活動に積極的に参加してください。
株式会社LIXIL
取締役 代表執行役社長 兼 CEO
瀬戸欣哉
国内では、健康経営責任者であるCEOの指揮のもと、職場・人事部門・産業医・保健師・健康保険組合が連携し、従業員の健康維持・増進を支援する体制を構築しています。
健康経営推進責任者であるChief Operating Officer(COO)は、取締役会に対して年に1回以上、健康経営の目標に対する進捗や課題、施策などについて報告し、取締役と議論した上で、意思決定を行っています。

経営上の課題解決に向けて、健康経営の推進方針・目標・KGIを健康経営戦略マップとして整理し、戦略的に取り組みを展開しています。

データに基づく包括的なリスク分析・評価により課題を特定した上で、戦略マップを踏まえた目標値(定量および定性)を設定しています。この目標達成に向けて、事業年度における優先施策を定め、取り組みを進めています。
| 側面 | 課題 | 2026年3月期 優先施策 |
|---|---|---|
| 経営理念・方針 |
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| 組織体制 |
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| 制度・施策実行 |
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| 評価・改善 |
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2025年3月期から、従業員が自身の健康状態を把握し、主体的に健康増進に取り組むことを支援するため、LIXIL健康指標「カラダシル」を導入しています。「カラダシル」は、健やかなこころとからだを保つために重要な8つの要素を含み、それらを意識して生活することで健康増進につなげられる内容となるよう、専属産業医と保健師が作成したLIXILオリジナルの指標です。
「カラダシル」を共通のものさしとして活用し、これまで実施してきたヘルスケア研修やLIXIL健保組合による各施策を相互に連携させることで、従業員が自らの目標を捉えて行動に移せるような働きかけを強化しています。

ストレスチェック※受検率は97.1%と高い水準を維持しています。受検者へのフォローアップとして、保健師による保健指導の機会を提供しています。
また、全国の拠点に保健師を配置することで、健康診断結果に対する精密検査の勧奨から、その後の経過観察までを従業員の身近でサポートする体制が定着しており、健康増進に向けた取り組みをさらに強化しています。
※(株)LIXILおよび(株)LIXILと同様の制度を導入している国内子会社の全従業員を対象に厚生労働省が推奨する「職業性ストレス簡易調査票」を用いてストレスチェックを毎年実施。高ストレスが確認された従業員に対しては、産業医との個別面談を推奨しています
| 指標 | 2027年3月期目標 | 2024年3月期実績 | 2025年3月期実績 | 2026年3月期実績 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 健康投資施策の取り組み状況に関する指標 | 健康診断受診率 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
| 定期健康診断後の精密検査受診率 | 92.0% | 81.3% | 83.7% | 90.6% | |
| ストレスチェック受検率 | 98.0% | 97.3% | 96.3% | 97.1% | |
| 特定保健指導実施率 | 60.3% | 60.6% | 69.4% | 60.0% (見込み) |
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| 健康関連の最終的な目標指標 | 健診結果有所見者率(血圧・脂質・血糖・肝機能) | 18.0% | 18.7% | 19.2% | 18.4% (見込み) |
| 高ストレス者率 | 9.0% | 10.4% | 9.6% | 9.3% | |
| 休業日数率※ | 0.60% | 0.55% | 0.65% | 0.69% | |
2026年6月末現在
対象会社:(株)LIXIL
対象者:正社員(シニア含む)、嘱託、パート社員(週20時間以上勤務)、出向受入者を含む
※休業日数率:健康経営戦略マップの健康関連の最終的な目標指標「アブセンティーズム」(心身の健康上の問題により欠勤している状態のこと)に関する評価指標。「LIXIL健康保険組合の傷病手当金請求日数÷(在籍者×暦日数)」の算式により算出。2026年3月期在籍者数は(株)LIXIL 17,470人
健康経営の現状把握および評価のために、毎年従業員を対象にアンケート調査を実施しています。
プレゼンティーズム(出勤しているにも関わらず、心身の健康上の問題が作用してパフォーマンスが上がらない状態のこと)の改善については、本設問を設定した2023年3月期(実績75.3%)に対して、2031年3月期に80%まで向上させるという目標を掲げ、下記に記載する健康経営に関する従業員アンケートの結果をもとに改善状況を検証しています。
従業員を対象※1に健康経営に関するアンケート調査を実施しており、2026年3月期の回答率は96.2%(回答者:20,805人)と、高い関心と参加を維持しています。
また、従業員の意識にも大きな変化が見られ、「健康経営に取り組むべき」との回答は87.7%、「取り組めている」との実感は72.1%へと大幅に向上し※2、ヘルスリテラシー※3のスコアも59.6%に改善。全社的な健康風土の醸成が進み、健康経営へのニーズと従業員の実感との乖離が縮小しています。
この背景には、2022年3月期の健康経営における計画の見直し以降、継続してきた取り組みの積み重ねがあります。具体的には、①保健師の全国配置による現場サポートの強化、②健康教育や情報発信の拡充による「日常的な気づき」の提供、そして③LIXIL健康指標「カラダシル」の導入などによる主体的な関与の促進です。これら一つ一つの施策が現場に浸透したことで、従業員の意識や行動の変化へと着実につながっています。
※1 対象会社:(株)LIXILおよび(株)LIXILと同様の制度を導入している国内子会社
対象者:正社員(シニア含む)、嘱託、パート社員、出向受入者を含む
※2 2026年3月期より、測定尺度を5段階から7段階に変更
※3 ヘルスリテラシー:健康や医療に関する必要な情報を獲得・理解し、効果的に利用して行動する能力のこと
| 設問 | 結果 | |||
|---|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | ||
| パフォーマンス発揮度(プレゼンティーズム) | 体調(心と体 双方を含みます)が万全のときにあなたが発揮できる仕事の出来を100%とした場合の過去4週間のあなたの出来 | 75.3% | 76.0% | 75.3% |
| 健康経営に対する理解や評価 | ||||
| 会社は健康経営に取り組むべきか | 79.1% | 78.6% | 87.7% | |
| 会社は健康経営に取り組めているか | 43.8% | 51.4% | 72.1% | |
| 組織的支援の実感(POS) | 会社はあなたのウェルビーイングを本当に大切にしてくれるか※ | ー | ー | 59.6% |
| ヘルスリテラシー | 健康情報をもとに健康改善のための計画や行動を決めることができる | 52.3% | 57.3% | 59.6% |
| 女性の健康課題 | 女性特有の症状があるか | 65.4% | 63.0% | 64.1% |
※2026年3月期から設問に追加
主に健康経営の方針やメンタルヘルス維持、疾病の予防、生活習慣改善に向けた具体的なアクションを学ぶ従業員向けヘルスケア研修を全従業員に対して毎年提供しています。また、管理職に対しては、部下の健康管理に特化した研修なども行っています。
| 項目 | 受講率 |
|---|---|
| 従業員向けヘルスケア研修 | 98.9% |
| 管理職向けヘルスケア研修:部下の健康管理 | 100.0% |
| 新入社員向け研修:健康の基礎知識・メンタルヘルス | 100.0% |
| 新任管理職向け研修:管理職としての基礎知識・職場のメンタルヘルス | 88.8% |
対象範囲:(株)LIXILおよび国内子会社 直接雇用(パート社員を含む)。健康に関する従業員向けヘルスケア研修は間接雇用の従業員も対象に含む。
2026年3月期は、ヘルスリテラシー向上と従業員の行動変容を目的とした従業員向けヘルスケア研修において、従業員のニーズが最も高かった「運動」をテーマとして取り上げ、研修内容をリニューアルしました。その結果、受講者の96.1%が研修内容を「自身の健康管理に活かせる」と回答しました。また、管理職向けの研修では受講者の98.8%が「職場での対応に活かせる」と回答しており、実践につながる内容として高い評価を得ています。
受講後のアンケートでは、「健康を意識するきっかけになった」「端的でわかりやすい内容で、すぐに簡単に行える運動例なども参考にして実践に移せて良かった」などの声が寄せられています。
上記以外にも、保健師から健康管理に関する音声付き資料の配信を2ヵ月に1回行うなど、従業員一人ひとりが主体的に健康維持・増進に取り組むことができる職場環境づくりに努めています。
全国の拠点へ保健師を配置し、拠点のニーズや状況に応じた支援を提供するなど、従業員に対して直接的なサポートを行える体制を整備しています。
また、「こころとからだの健康相談窓口」を設置し、社内の保健師が電話やメールで個別相談を受け付け、専門的なサポートを行っています。その他、LIXIL健康保険組合では「こころとからだのサポート窓口」を通じて、健康や医療をはじめ育児・介護などについて社外の医師・保健師などに電話やウェブサイト、面談で相談できる体制を整えています。
さらに、疾病により休業した従業員には「職場復帰プログラム」に基づき、休業中のケアから復帰後のフォローまで、職場・人事部門・産業医・保健師が連携した支援を提供しています。
健康経営に関するアンケートの中で女性特有の健康課題に関する設問を設けており、2026年3月期の調査では女性特有の症状を自覚している女性従業員の割合は64.1%であることがわかりました。
この調査結果を踏まえ、女性の健康課題に対する取り組みを積極的に行っています。女性特有の健康課題への知識・理解の促進を図るため、保健師による従業員向けの情報発信(Healthcare Letter)を行っています。2026年3月期には、頻繁な通院や将来の見通しの立ちづらさから、働く女性にとって重大な健康課題となっている「不妊治療」に着目し、発信テーマとして取り上げました。その他、全従業員および管理職を対象としたヘルスケア研修において同テーマに関する教育を行うほか、「生理痛体験」を実施し、管理職や男性従業員を含む64名が参加しました。受講後のアンケートでは、「人によって痛みの強度が全然違うことがよくわかった」「大変さを理解できた。思いやりが大切ですね」「仕事をしている中でも相手の体調を気遣いながら必要なときに自然と声掛けやサポートをできるようにしたい」といった声が寄せられています。
また、専用相談窓口を開設しているほか、「セルフケア休暇」を設けています。セルフケア休暇とは、生理に関連した症状(PMS含む)や妊娠中の体調不良、更年期症状・更年期障害により就業が著しく困難なとき、不妊治療やこれらの症状改善のための通院のときなどに取得できる休暇制度です。
従業員向けのHealthcare Letter
日常的な健康づくりの重要性から、LIXILは健康保険組合と共同で積極的に運動を奨励しています。
健康ウォークの応募画面
2020年4月より、国内全事業所および施設の敷地内を終日禁煙としています。また、禁煙意思がある従業員に支援を提供するなど喫煙率の低下に向けて取り組んでおり、具体的には、ニコチンガムの無償配布や禁煙外来治療費の補助を行っています。
こうした取り組みを継続した結果、株式会社LIXILにおける喫煙率は2026年3月末時点で20.0%と、この数年間で減少傾向にあります。
感染症対策として、LIXIL健康保険組合加入者への常備薬の無料配布や「インフルエンザ予防接種」の費用補助を実施しています。また、感染症に対する予防対策をまとめたハンドブックをイントラネットに掲載するなど、感染防止対策の徹底と従業員への注意喚起を継続的に行っています。
ヨーロッパ地域では、従業員アシスタントプログラムを導入しています。従業員やその家族の職場や私生活でのチャレンジを支援するとともに、一人ひとりが心身ともに健康でいきいきと働ける職場づくりを推進することを目的としています。また、従業員とその家族を対象に、24時間365日、無料かつ匿名で利用できる社内相談窓口を設置し、専門的なサポートを受けられる体制を構築しています。

その他、ドイツでは従業員同士が自身の健康維持・増進に関する取り組みを発信・共有できる社内コミュニティを立ち上げ、ヘルスリテラシーの向上にも取り組んでいます。同取り組みの一つとして導入されたヘルスケアアプリでは、従業員が健康維持・増進に向けたアクションを入力するとポイントが貯まり、貯まったポイントに応じてキャッシュバックが行われる仕組みです。こうした活動を通じて、従業員の健康づくりをサポートするとともに、ウェルビーイングの向上にも取り組んでいます。
LIXILは、これまでの取り組みで培ったノウハウや知見を活かし、社会全体の労働者の健康維持に貢献するため積極的な情報発信を行っています。特に、サプライヤーをはじめとするビジネスパートナーに対しては、健康経営の取り組みを自社内にとどめることなく共有し、実践を後押ししています。具体的には、戦略マップの策定・運用方法や、従業員の行動変容を促す施策、独自の特別休暇制度の導入事例など、具体的なノウハウや事例を提供しています。
サプライヤー向けの年次集会において、LIXILの健康経営に関する取り組みを共有し、希望者を対象にした個別説明会を案内しています。また、年次集会後のアンケートを通じて、サプライヤーの健康経営の取り組み状況やLIXILの取り組みへの関心度を把握し、支援策や社会への普及活動に活かすとともに、双方向のコミュニケーションを重視した取り組みを行っています。
また、LIXIL独自のe-learningによるヘルスケア研修プログラムを取引先にも公開し、受講を呼びかけています。
労働者の健康維持・増進は、一企業の活動にとどまらず働く人たち全員の課題と考え、健康管理のノウハウを共有することにより、社会全体での健康増進活動の有効性・活用性向上を目的とする「Kenko企業会」に参画しています。2026年3月期は「健康経営推進分科会」に所属し、有給休暇取得促進や労働時間管理などに関する制度や、職場環境について情報交換・課題検討などを行いました。
株式会社LIXILは、「健康経営優良法人2026(ホワイト500)」に4年連続で認定されました(「健康経営優良法人」としては10年連続の認定)。
戦略マップに基づいた活動の実践や、健康診断後の再検査受診に向けた手厚いサポート、女性の健康保持・増進に向けた実効性のある取り組みなどが評価されています。

株式会社LIXILは、「スポーツエールカンパニー※2026」(シルバー認定)に8年連続で認定されました。
LIXILでは、従業員の日常的な健康維持・増進への取り組みとして、LIXIL健康保険組合と共同開催のウォーキングイベント「LIXIL健康ウォーク」や、社内保健師による健康情報発信などを積極的に行っていることなどが評価されています。
※スポーツ庁が従業員の健康増進のためにスポーツの実施に向けた積極的な取り組みを行っている企業を認定する制度
