LIXILは、世界中の誰もが描く住まいの夢を実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供しています。
世界人口に占める65歳以上の割合は、2022年の10%から2050年には16%に上昇すると見込まれています※1。
また、世界の女性の労働参加率は47%弱(男性は72%)であり、半数以上の国において非正規雇用で働く女性の割合は男性よりも高いと言われています。非正規雇用の従業員は正規雇用に比べて昇進・昇給の機会が少なく、管理職における女性比率の低さや男女間賃金格差の要因となっています。国際労働機関(ILO)が2022年に発表した報告書※2では、世界の女性の賃金は男性と比べて平均で20%も低い状況にあるとしています。
さらに、現在、世界の約15%にあたる10億人が何らかの障がいを持っており※3、その比率は年々増加しています。日本における障がい者数は1,160.2万人※4であり、「障害者雇用率制度」の普及によって障がい者雇用は令和6年に67万7,461.5人(対前年比5.5%増)※5と過去最高となったものの、いまだ働く場所は限られているのが実情です。
SDGsのターゲット8.5では「2030年までに、若者や障害者を含むすべての男性および女性の、完全かつ生産的な雇用および働きがいのある人間らしい仕事、並びに同一労働同一賃金を達成する」が掲げられています。高齢者や女性、障がいのある方をはじめ、すべての人びとがその能力や個性を活かして活躍でき、また健康で快適な暮らしを送れる持続可能な社会の実現が求められています。
※1「World Population Prospects 2022: Summary of Results」(国連)(英語・別画面が開きます) >
LIXILは「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」を目指して、お客さまの多様なニーズに合った革新的な製品やサービスの提供に取り組んでいます。顧客志向を徹底し、様々なニーズに対応したイノベーションや持続可能な成長を実現していく上で、多様な従業員の潜在能力を引き出すことができる公平でインクルーシブな環境の構築が重要であると考え、「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」を推進しています。
これまでの取り組みとして、2018年3月期に「D&I宣言」を発表。2020年3月期には全社共通の施策に取り組むためD&Iをグローバルに推進する部署を設置しました。2021年3月期にはCEOを議長とし執行役と部門長で構成されるD&I委員会を設立するとともに、全従業員を対象とする意識調査を実施し、現状や課題などの把握を行った上で、D&I戦略を更新しました。2025年3月期からは、D&I推進のフェーズが全社的な戦略および施策の策定から各部門を主体とする活動へと移行したことに伴い、D&I委員会をD&I審議会へ改編し、さらなる取り組みを推進しています。
D&Iにおける戦略では、2030年3月期までにLIXIL全体にインクルージョンの文化を定着させ、ジェンダー不均衡を是正することを目標に掲げています。男女間賃金格差や女性管理職比率の低さなど当社が抱える課題を認識した上で、目標達成に向けたアクションプランを策定し、人事制度や人材育成、職場環境づくりにおいてD&Iの観点を組み込んだ施策を段階的に進めています。
また、グローバル人事戦略においては、人的資本強化の主要な3本柱として「インクルージョンをLIXILのDNAに組み込む」「人材育成への投資」「従業員エクスペリエンスの向上」を掲げており、これらは当社のD&I戦略とも密接に関連しています。
従業員は価値創造における最大の原動力です。私たちは、従業員がその力を発揮することによって生まれるイノベーションや社内外との様々なコラボレーションを通じて、多様化する顧客ニーズに応え、年齢、性別、障がいの有無などを問わずすべての人びとの健康で快適な暮らしを支えることを目指しています。
その重要な取り組みの一つとして、誰もが利用しやすいユニバーサルデザイン(UD)を組み込んだ水まわり製品・住宅建材やサービスの開発および提供を行うなど、事業を通じて「インクルーシブな社会の実現」に貢献しています。また、エンドユーザーのニーズに応えるだけでなく、UDウェブサイトやパブリックトイレの情報に特化した「LIXILパブリックトイレラボ」などを通じた情報発信、障がいのある方への理解を促進する啓発活動や大学との共同研究などにも取り組むことで、社会により良い変化をもたらしています。

LIXIL グローバル人事戦略(別画面が開きます)PDF:13MB >
インクルージョンの文化の定着に向けた取り組み >
人材育成 >
従業員エクスペリエンスの向上に向けて >
LIXILは、部門長から任命されたメンバーで構成されるダイバーシティ&インクルージョン(D&I)審議会を原則として年2回開催しています。D&I審議会では、D&I戦略に基づく様々な施策検討を行っています。討議・審議された内容は「インパクト戦略委員会」を通じて四半期に1回執行役会に報告され、必要なものについては決議がなされます。取締役会はそれらに対する進捗状況について半期に1回報告を受け、議論・監督を行っています。

2025年4月現在
主要なKPIに関する目標と実績は、次のとおりです。
| 目標年 | 指標と目標 | 2025年3月期実績 |
|---|---|---|
| 2030年3月期 | 女性取締役・執行役比率 50%※1 | 37.5% |
| 全世界の女性管理職比率 30%※2 | 17.4% | |
| 継続年間目標 | 日本の新卒採用を男女同率※3 | 47.8% |
※1 3月31日時点
※2 直接雇用の従業員のみ。ただし、100人以下の連結子会社(国内)は除く
※3 (株)LIXIL 2025年4月1日付入社の大学卒・大学院卒の新卒入社者