多様性と機会均等

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多様な従業員の英知や視点を活かし、成長とイノベーションの原動力としていくために、グループ全体で多様性を尊重し、誰もが活躍できるように取り組みを進めています。

考え方

LIXILは、「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」というPurpose(存在意義)の実現に向けて、多様なニーズに合った製品やサービスの提供に取り組む上で、多様性こそが競争力や独自性を高め、イノベーションや持続可能な成長の原動力になると考えています。また、すべての従業員が働きやすい職場環境や風土を整えることで、誰もが起業家精神を持って高いハードルに挑戦し、その成果が正当に評価される組織を目指しています。

これまで2018 年3月期にダイバーシティ&インクルージョン(以下、D&I)宣言を発表し、性別や年齢、人種、国籍、障がいの有無、性的指向などD&Iにおける重点領域を定め、国や地域それぞれの課題に対し活動を行ってきました。また、2021年3月期に更新したD&I 戦略のもと、性別や年齢、人種、国籍、障がいの有無、性的指向などあらゆる多様性を受け入れるインクルーシブな文化の醸成や環境整備に取り組んでいます。

D&I 戦略では、特にジェンダー不均衡の是正に焦点を当てた目標の達成に向け、人材育成や人材獲得、インクルーシブな職場環境づくりに取り組んでいます。また、より幅広い分野のD&I強化を目指して、ジェンダーをはじめとする様々な多様性を踏まえた環境整備や制度の拡充も進めています。

LIXIL ダイバーシティ&インクル―ジョンステートメント(別画面が開きます) PDF:281KB >
ダイバーシティ&インクルージョン戦略の更新 >

体制

2020年3月期に「グローバルD&I部」を設立し、全世界共通のD&I推進施策の展開に取り組んでいます。また2021年3月期には、CEOおよび執行役で構成されるD&I委員会を設立して、D&I戦略や推進施策を更新しました。年4回開催されるD&I委員会では、D&I戦略に基づく様々な施策を行い、組織全体でD&Iの取り組みを加速させていきます。

全従業員を対象に、D&Iに関する意識調査を実施

組織全体としてD&Iのさらなる推進に取り組むため、D&Iに関する意識や現状を把握し、戦略やアクションプランの策定に反映させることを目的に、2021年3月期にグローバル全従業員を対象とするD&Iに関する意識調査を実施しました。

組織文化や制度、キャリアや評価・昇格、学習機会などの項目を設け調査を行った結果、組織文化に関するスコアは全体的に高い一方、キャリアや昇格のスコアは低く、また男女間でのスコア差は小さいながら、すべての項目で女性の方がスコアが低いという結果になりました。

調査結果の分析を踏まえ、2021年3月に、特にジェンダー不均衡の是正に焦点を当てたD&I戦略および推進施策を更新しました。今後もD&Iに関する意識調査を定期的に行い、戦略や施策への反映に努めていきます。

女性活躍の推進

個人が強みを発揮して活躍できる環境づくりにおいて、女性従業員の活躍は不可欠です。LIXILでは、CEOのコミットメントのもと、女性活躍の推進に取り組んでいます。

グループ主要ポジションの後継者育成計画では、女性をはじめ多様な人材を候補者として挙げることとしています。日本国内で2020年3月期まで実施していた次世代経営人材育成プログラムTAP(Talent Acceleration Program)では、若手クラスの受講者の女性比率を20%以上とする目標を毎年達成してきました。2021年3月期からは、次世代の幹部候補人材を対象とした選抜型の人材育成プログラム「NEXT/NEXT 2nd」を開始し、引き続き女性の活躍推進に取り組んでいます。LIXIL 国内の女性管理職者は2012年3月時点の22人(0.9%)に対し、2021年3月時点では168人(6.0%)まで増加しました。

※グループ会社を除く

女性が出産などのライフイベントを経ても継続的にキャリアアップできる環境づくりにも力を入れています。その一環として開発した「ままっぷ」は、ワーキングマザーのキャリアデザインをサポートするツールです。産休・育休を控えた女性が、本ツールを活用しながら上司とキャリアパスやサポート体制について検討し、復職後も活躍できることを目指しています。

LWT Americas、LIXIL Asiaなどの海外リージョンにおいても、それぞれの地域に応じた職務レベル別・人種別などの女性比率の目標を設定し取り組んでいます。

「ままっぷ」ロゴ
女性管理職者数と構成比のグラフ

仕事と家庭の両立支援

LIXILでは、従業員一人ひとりが能力を十分に発揮しながら、いきいきと働き続けられる職場環境の整備をトップ主導の下、進めています。

LIXILは、従業員が多様なライフステージの中で高いパフォーマンスを発揮し続けられるよう、仕事と家庭の両立を支援する制度と風土づくりに取り組んでいます。2021年3月期は、柔軟な働き方や出産・育児をサポートする制度、多様なライフステージに合わせた休暇制度などの拡充を行いました。

多様なライフステージに対応する休暇・雇用制度

未就学児を養育する従業員向けの「子の看護休暇」や、家族の介護のための「介護休暇」について、2021年3月期は新たに10日ずつ有給休暇で設定したほか、従来の生理休暇を、つわりや不妊治療なども理由に取得できる「セルフケア休暇」に改定するなど、休暇制度の拡充を進めました。また、出産・育児・介護・配偶者転勤による転居などを理由とした退職者の再雇用(キャリアリターン制度)も行っています。

育児休業制度の利用状況のグラフ

多様性を尊重する職場づくり

性の多様性の尊重

LIXILでは、2017年4月より性的マイノリティの従業員が働きやすい職場づくりを進めています。LIXIL国内※1では、2019年3月に人事制度の適用拡大や就労環境の整備を行いました。同性パートナーを配偶者と見なした慶弔休暇や慶弔金の提供、健康診断における配慮、希望する性の制服着用などの対応を行っています。

また、社内での理解・支援を広めるための活動を進めています。2018年3月期から、性の多様性に関するオンライン講義などを作成し、受講を推奨しています。また、勉強会などを通じて性的マイノリティの理解者・支援者である「Ally(アライ)」を募り、賛同した従業員にはAllyであることを示すバッジやシールを配布しているほか、Allyによるネットワーク「LIXIL Ally」における情報共有、性的マイノリティ当事者との交流会などで理解を深めています。その結果、LIXIL国内※2では、対象拠点でAllyを2人以上にする目標を2019年3月期に達成しました。

※1 グループ会社を除く

※2 グループ会社を除く50名以上の従業員がいる86拠点

また、LIXIL 社屋の「HOSHI」棟には、男性、女性、大人、子ども、健常者、障がい者といった枠をなくした、オールジェンダーのトイレ「オルタナティブ・トイレ」を2019年に設置するなど、環境整備を進めています。

さらに、2019年9月にLIXILは、性的マイノリティのカップルに婚姻の権利を認めるよう提言する在日米国商工会議所意見書「日本で婚姻の平等を確立することにより人材の採用・維持の支援を」を支持しました。

性的マイノリティに対してフレンドリーであることを表すマーク

性的マイノリティに対してフレンドリーであることを表すマーク

人材登用の促進

LIXILは、D&I戦略のもと、あらゆる多様性を踏まえた人材育成や人材獲得、インクルーシブな職場環境の整備を進めています。会社の次世代を担う人材育成・登用に向けては、グループ主要250ポジションに対する後継者リストや、経営幹部候補を対象とした選抜型人材育成プログラム「NEXTプログラム」(LIXIL 国内)などにおいて、性別や国籍、人種、キャリアなどの多様性を確保できるよう取り組んでいます。

またLWT South Africaでは、歴史的に不利な立場に置かれ、現在管理職比率が低い人種グループや工場勤務の従業員の中からリーダーの素質がある人材を選出し、将来管理職に就くために必要なスキルを習得する「Future Leadership Program」を実施しています。

人材育成 >

障がい者雇用の推進

LIXILでは、研究開発や生産、営業事務、企画管理などの幅広い職場で、一人ひとりの特性に合わせた業務を提供することで、障がいのある従業員がやりがいを持って、活躍できる環境を整備しています。2020年6月1日時点でのLIXIL国内※1の障がい者雇用数は453.5人、障がい者雇用率2.32%※2となっています。

※1 グループ会社を除く

※2「厚生労働省 障害者雇用率制度」算出方法に基づく障がい者雇用数

LIXILは、2014年に障がい者就労センター「WINGNIJI」を開所しました。様々な障がいがある従業員の就労上の支援、業務適性評価、職務能力開発を行うとともに、障がい者と健常者がともに働ける環境や条件を探るための様々な試みを実施しています。バリアフリーを基本とし、視覚に障がいがある従業員向けに文字を大きくするソフトの導入や、車いす用に高さが調整できる机の設置など、働きやすい環境を整備しています。

また、国内ではLIXIL 全体としても取り組みを強化しています。例えば、聴覚障がいのある従業員への配慮として、研修に手話通訳を導入する、イントラネットの動画に字幕を入れるなどの試みを行っています。2012年からは精神障がいのある方の採用も積極的に進めており、一人ひとりの能力や特性を踏まえた業務上の工夫や配慮、職場環境の改善を行っています。不安を感じやすい人には、その人の業務スピードに合わせて業務を依頼する仕組みにし、他人の気配が気になる人には自席の前を空席にし、フリースペースで業務を行うなどの工夫を導入しました。

2016年5月には、精神障がい者など障がいのある方の積極的な雇用に取り組む企業として厚生労働省委託事業「精神障害者等雇用優良企業認証(事務局:一般社団法人障害者雇用企業支援協会)」を取得しました。これらの取り組みを他社や行政機関と共有することで、障がいのある方が活躍できる社会づくりに貢献することを目指しています。

「WING NIJI」での業務説明

「WING NIJI」での業務説明

障がい者雇用者数と雇用率のグラフ

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