LIXILは、世界中の誰もが描く住まいの夢を実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供しています。
コーポレート・ガバナンスは、企業統治の仕組みであり、LIXILグループが持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現する上で、極めて重要です。
当社は指名委員会等設置会社として、取締役会が個別の業務執行を行わずに業務執行の監督に特化する、いわゆるモニタリングシステムを選択し、執行と監督を分離しています。現在の取締役会は、多様性のある独立社外取締役4名、事業に精通した社内非執行取締役5名、直接経営の執行を担う業務執行取締役3名で構成されています。取締役会はコーポレート・ガバナンスの中心であり、議論の質を高めることに注力する必要があります。私は取締役会議長として、監督側に対する十分な説明や情報の提供が行われ、問題提起や意見交換がしやすいように、議案の選定や議事の主宰に努める所存です。
コーポレート・ガバナンスは時代の変化や要請により、常に進化が求められます。2018年には、コーポレートガバナンス・コードについて、策定以来の改定も行われました。これらの基本原則に対応することはもちろん重要ですが、収益力を高め、企業価値の向上を実現してこそ、ガバナンス改革が成功したといえるでしょう。取締役会の決議に基づき、新しい執行体制が発足しています。執行側の実行力に期待するとともに、取締役会議長として、変革を支えてまいります。
2019年1月
株式会社LIXILグループ 取締役会議長
金森 良純