議長メッセージ

SHARE

in

LIXILグループが指名委員会等設置会社となって6年になります。初めの5年間は藤森社長の経営でした。人口問題で発展の余地が限られた国内市場だけでなく、海外事業展開を通じて大きな成長を目指すことを長期経営戦略として取締役会と共有してきました。その結果、売上高で数パーセントしかなかった海外事業を30%に拡大することができました。このように、取締役会と執行側とは長期ビジョンを共有して、それに鑑みて経営が適切かどうかを取締役会は判断しています。これが当社における監督の考え方です。

一方で中国のグループ会社で発生した不正行為を防げなかった反省から、監査機能を強化しました。海外の社員から直接、東京の本社に事業上の懸念について通報を届けられる「Speak Up!」というシステムをスタートさせ、細部の問題点の把握にも努めております。また、危機管理では有事の際の対応を世界規模で統一しました。

瀬戸社長の細部にわたる経営では様々な問題点が摘出され、着実に一つ一つ対処が実施されました。懸案だった南アフリカでの生産性は好転して、黒字基調に戻りました。ヨーロッパでは、グローエブランドで開発販売されたシャワートイレが好調なスタートを切りました。アメリカでは、アメリカンスタンダードが勢いを回復し、順調に業績を上げました。アジアでは、地域の力強い成長に乗って、売上を伸ばしております。

日本国内では、窓事業で世界最高性能の断熱性を持つ商品を発売しました。住宅のゼロエネルギー化の波にのって、高断熱で耐震性にすぐれたZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の設計・サポートによって工務店を支援しています。厨房分野では新しいセラミックトップのキッチンが急成長して、業績を引き上げました。また、汚れのつきにくい衛生陶器を市場に投入して、トイレ事業も好調に推移しています。

取締役会のガバナンスがさらに機能するように、その実効性の評価も実施しました。そこで出た改善提案を俎上にのせて、議論しました。改善の一環として、執行役兼務の取締役を最少にとどめることに決め、執行役社長の1 名だけといたしました。また、5 年間取締役を務めていただいた佐藤英彦氏が退任し、吉村博人氏が新たに加わりました。後任の指名委員会委員長は山梨広一氏に。また、報酬委員会委員長にはバーバラ・ジャッジ氏が着任いたしました。

引き続き取締役会では、社外取締役の定例的な懇談会や社長との意見交換会などを通じて、一層の事業理解と課題共有により、議論とガバナンスの充実を図ってまいります。

潮田 洋一郎
潮田 洋一郎

取締役会議長
潮田 洋一郎

SHARE

in
PageTop