経営の基本的方向性

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LIXILのPurpose(存在意義)である「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」を果たすため、高い競争力を持ち、持続的な成長ができる、より機動的で起業家精神にあふれた企業となるための取り組みを続けています。

この達成に向けて、ガバナンス体制の強化や成長を加速させ、財務体質を強化するための事業ポートフォリオの最適化、基幹事業における生産性と効率性を高め、シナジーを創出するための積極的な取り組みなど、事業の変革を推進しています。

LIXIL Playbook

中長期の経営指標を達成するための道筋(当社が目指す経営の方向性)として2021年3月期に「LIXIL Playbook」を策定し、これに示した戦略の着実な実行を通じて、競争優位性の向上と、収益性の高い企業への変革を図っています。こうした取り組みを推進するにあたり、近年の激変する経営環境下においては、環境変化に対する機動的な対応と経営資源の適時適切な配分が不可欠となります。
そのため、LIXILでは、「LIXIL Playbook」に沿った戦略の遂行を単年度ごとに計画として公表し、その振り返りを通じて進捗を測ると共に妥当性を確認しています。

事業環境が急速に変化する中 、持続可能な成長に向けて着実に歩を進めるため、2023年3月期に「LIXIL Playbook」を更新しました。進化した「LIXIL Playbook」では、優先課題を「注力」「変革」「成長」「革新」の4つのフェーズで構成しています。

優先課題の進捗状況

注力
・組織の簡素化と基幹事業への集中

最初に取り組んだのは、基幹事業以外の事業を売却し、組織を簡素化することです。この取り組みは大部分が完了し、以下の優先課題への対応を強化しています。

変革
・インフレーションとサプライチェーンにおける課題への対応

インフレーションとサプライチェーンの制約への対応は着実に進んでいます。関税、運賃の高騰、輸送の長期化などに対処すべく、各地域内で仕入れと生産を行える体制にサプライチェーンを最適化しています。

インフレーションとサプライチェーンにおける課題への対応

成長
・日本事業の最適化と新たな事業成長の追求
・ウォーター事業における海外事業の成長促進

国内ハウジング事業ではこれまで、省エネ効果の高い高断熱製品を強化してきましたが、政府の補助金効果もあり販売が堅調で、収益のドライバーとなっています。また、国内水まわり事業では、リフォーム需要の取り込みを強化しています。海外事業では、収益性の向上に向けて構造改革を加速させています。

日本事業の最適化と新たな事業成長の追求

革新
・環境戦略の事業戦略への統合
・新たなコア事業の創出

LIXILは、環境戦略を事業戦略に統合し、イノベーションの創出に注力することで、画期的な技術や製品、ビジネスモデルの確立に取り組んでいます。環境配慮型製品やソリューションのラインナップが順調に広がっており、当社の収益拡大と、社会・環境に対するインパクトの両面でプラスの効果を生み出しています。

環境戦略の事業戦略への統合

LIXILを支える基盤

グローバル人事戦略

LIXILでは、従業員が価値創造の原動力であるという認識のもと、人材育成を重要課題の一つとして捉え、長期的な視点で取り組んでいます。将来のビジネスニーズを踏まえ、グローバル全体で人材を可視化し、後継者の育成に注力しています。

グローバル人事戦略

デジタルトランスフォーメーション

LIXILでは、コロナ禍を起因とする急激な事業環境の変化に柔軟かつ機動的に対応すべく、デジタルトランスフォーメーションを加速してきました。デジタル化により、より顧客志向の組織へと転換するとともに、既存ビジネスの変革、新規ビジネスの開発、生産性の向上を推進しています。

デジタルトランスフォーメーション

知的財産戦略

LIXILでは、長期にわたる事業優位性と高収益性を実現する競争力を維持するため、経営戦略の実行を強化する知的財産権の取得・活用・リスクマネジメントをとおして、経営戦略を支援する知的財産戦略を実行しています。

知的財産戦略

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