LIXILは、世界中の誰もが描く住まいの夢を実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供しています。
ユニセフは特定の企業やブランド、製品やサービスを推奨していません
何百万人もの人々が衛生について学び、安全で清潔なトイレや手洗い設備を利用できるよう、共同プログラムを通じて支援しています。
CASE STUDY #1
ケニア : ラプス村
ハサーン・ガルガロ氏は、ラプス村の村長を28年間勤めています。彼は進んだ考え方とアプローチにより、村全体を変革させるために尽力しており、幅広い層に慕われています。
その一環として、彼は衛生課題を含むさまざまな問題に取り組んでいる15人の地域保健ボランティアのチームと協働してきました。
以前のラプス村では、全109世帯に対してトイレはわずか15台しかなく、村民の半数以上は屋外排泄をしていました。しかし、このチームの活動により、村民は2台のSATOのスクワット式トイレを含む、計48台の汲み取り式トイレを使えるようになりました。
トイレを設置することで悪臭やハエを防ぐことができることから、村民のトイレへの関心は高まり、積極的に便槽を掘る家庭も出てきました。その後、ラプス村には、さらに5台のSATO汲み取り式トイレと5台のSATOスツールが提供・設置されており、今では合計12台のSATOが使われています。
このケースは、人びとの行動変容を促すことが大きな成果につながること、さらには、地域で影響力をもつリーダーがアンバサダーとなることで、より効果的に課題解決を推進できることを証明しています。
CASE STUDY #2
ケニア:ローズ・オチェング氏とジェイコブ・アリーク氏
ケニアのヌドゥール村のACK教会の信者たちは、現在SATOを使用しています。
最初にSATOを紹介したのは、この地域の保健ボランティアであるローズ・オチェング氏でした。教会への献金の一部から、2台のSATOスツールと2台のSATO汲み取り式トイレを購入する費用として3,000ケニアシリング(30米ドル)を捻出しました。現在、教会の沐浴所には、2つのドア付き汲み取り式トイレとバスルームが男女別に設置されています。
教会の管理人であり、日中は漁師であるジェイコブ・アリーク氏は、SATOを無償で教会に設置すると申し出ました。以後、信者の自宅にSATOを設置する仕事は、彼の新たな収入源となっています。
CASE STUDY #3
ケニア:シラス&クリスティン・ジューマ夫婦
ケニアのシアヤ群ルボール村に5人の子どもと暮らすジューマ夫妻は、県内で初めてSATOを導入しました。
地域の保健ボランティアである妻のクリスティンは、地域団体が70台の汲み取り式トイレを転売目的で購入したことを知ります。夫妻はそのうちの1台を500ケニアシリング (5米ドル)で購入しました。
夫のシラスは、SATOを自分で設置することに決め、便槽を掘り、建屋を立てました。2カ月後には、トイレを掃除しやすいように、泥で改良しました。また、妻のクリスティンは、耐久性を高めて見栄えを良くするために、泥と牛糞で作った伝統的な石膏を塗りました。
「ハエや悪臭も防げるので、この技術は素晴らしいです。このトイレは通り沿いにあるのですが、これまで臭いについて苦情を言われたことはありません」とジューマ夫妻は言います。
世界では未だ多くの子どもたちが衛生的なトイレや手洗い設備を使えない状況にあります。病気の感染拡大を予防し、健康を守り、子どもたちが尊厳ある生活を送るための衛生設備や教育が必要です。
※WHOとユニセフの共同監査プログラム(JMP)による報告書「家庭の水と衛生の前進2000-2022」より
https://washdata.org/reports/jmp-2023-wash-households
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