サプライチェーンマネジメント

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サプライチェーン全体を通じてコンプライアンスや管理・支援の強化に取り組んでいます。

考え方

LIXILは、CR活動の基盤として、サプライチェーンにおける製品の安定供給と責任ある調達を推進し、サプライチェーンマネジメントを重要課題の一つに位置付けています。こうした考えに基づき、国連グローバル・コンパクトの人権、労働、環境、腐敗防止の4分野・10原則を踏まえ、「調達方針」および「調達先に関するコンプライアンスポリシー」に則り、世界中のサプライヤーとの健全なパートナーシップのもと、調達活動を行っています。また、「LIXIL行動指針」で、贈収賄禁止などの倫理的行動を定め、LIXILの全構成員に遵守を求めています。

一方、サプライヤーに対しては2018年3月期に定めた「調達先行動指針」で、人権の尊重、国際的な労働基準の遵守、環境保護や公正な事業活動などを求め、同時に、取引先のサプライヤーに対して同等の基準を要求するよう依頼しています。

さらに、地球環境への負荷が低い部品・原材料を調達するための方針・基準を示した「グリーン調達ガイドライン」を2020年1月に制定し、環境部門と連携しながら、サプライヤーにも当社の環境活動およびガイドラインに沿った調達活動の理解・協力をお願いしています。

LIXILが求めるグリーン調達活動への取り組み

① 環境マネジメントシステムの構築
② 環境コンプライアンスの遵守
③ 化学物質管理の徹底
④ 温室効果ガス排出量の削減
⑤ 水資源の保全
⑥ 資源循環の推進
⑦ 生物多様性の保全

その他、LIXIL国内では、内閣府や中小企業庁などが推進する「未来を拓くパートナーシップ構築推進会議」の趣旨に賛同し、「パートナーシップ構築宣言」を公表しています。この取り組みを通じて、サプライチェーン全体における持続可能な共存共栄関係の構築を目指しています。

環境や労働安全を重視した責任ある調達促進のために

新規サプライヤーの選定

サプライヤーの選定に用いる「取引評価基準」では、品質、コスト、納期や技術力、安定供給能力に加え、持続可能な資源利用や化学物質の管理といった環境、人権、労働安全などの項目を設けています。新たなサプライヤーには、調達先行動指針の理解を求めています。サプライヤー選定後は調達品についても評価を行っています。

LIXILでは、新規サプライヤーに対してコンプライアンスを確認するための書類を配布し、労務管理、安全衛生、贈収賄の防止などについて回答を受けて、状況をチェックしています。

既存サプライヤーの状況チェック

既存のサプライヤーについても取り組み状況の定期的な確認を行っています。

LIXILでは重要なサプライヤーを以下のフローで特定し、調達方針の共有やアンケート調査および改善に向けたフォローを優先的に行っています。

LIXILのサプライヤーは、購入金額ベースで日本が71%を占め、海外は中国、ドイツ、タイの順となっています。日本国内では取引規模の大きいサプライヤー向けの年次集会にて、責任ある調達方針の説明やアンケート調査への協力依頼を行っています。

重要なサプライヤーの特定フロー

重要なサプライヤーの特定フロー

国別購入金額比率

国別購入金額比率

責任ある調達アンケートの実施とフォロー

LIXILは、サプライチェーンにおけるリスクを特定するために責任ある調達アンケートの実施とフォローに取り組んでいます。アンケートの結果は、サプライヤーの選定や取引継続の判断材料の一つとしています。

具体的なプロセスは以下のとおりです。

1) 前年の取引金額などを考慮し、調査対象の調達先を選定

2) 選定した調達先に「CSR経営」「公正な事業」「人権」「労働」「安全・衛生」「地球環境保全」「地域貢献」の分野で構成された「責任ある調達アンケート」を実施

3) アンケートの結果を集計し、評価項目適合率が基準に満たない調達先を「高リスク調達先」として特定

4)「高リスク調達先」は、改善対象として個別に管理

プロセスを通じて特定された高リスク調達先は、調達先事業所訪問などの改善指導を個別に行っており、サプライチェーンマネジメント戦略の優先課題である「持続可能なパートナーシップの推進」と「サプライヤーの体質強化」の達成に貢献しています。

LIXILでは、2019年3月期に責任ある調達アンケートを見直しました。47の設問からなる新しいアンケートは、前期に改定した「調達先行動指針」との関連性を高めてよりわかりやすいものとしており、同時に、回答をオンライン化しています。これにより、サプライヤー、LIXIL調達部門双方にとっての負担が軽減され、発見された課題の改善に注力できるようになりました。

また国内では、2021年3月期に試験的に実施した一部の二次サプライヤーに対する調査を踏まえ、2022年3月期は、調査対象を拡大するための5ヵ年計画および目標を策定しました。2023年3月期から順次対象を拡大していく予定です。

海外では、2022年3月期に、これまで段階的に調査を開始してきたLIXIL Asia 管轄下の中国の一次サプライヤーについて、本格的に調査を実施しました。2023年3月期は、LIXIL Americas管轄下の調達先に対する実施を本格化していきます。またEMENA地域でも、同様の仕組みでリスク特定と改善に取り組んでいます。

責任ある調達アンケート項目数

責任ある調達アンケート項目数

アンケート調査票(別画面が開きます)PDF:519KB >

責任ある調達アンケート結果

責任ある調達アンケート結果

国内外のサプライヤーへのサポートを強化

LIXILでは、海外工場で調達を担う従業員を対象に研修を行い、責任ある調達への理解やサプライヤーへの支援に取り組んでいます。また、国内のサプライヤーに対しても、本社購買部門を中心にサポートを強化しています。

海外工場における従業員教育

2019年3月期に中国の工場で行った購買部門対象の研修では、本社購買部門が講師となり、責任ある調達に関する社会の動きや重要性を共有した上で、調達方針を踏まえた自社の取り組み課題を再確認しました。また、実地研修として、現地および本社の購買部門が一緒にサプライヤー工場を訪問し、課題改善に向けたサポートを行いました。現地従業員からは「CRの重要性を改めて理解した」「サプライヤーの活動を手助けしていきたい」などの感想が寄せられています。

海外工場によるサプライヤーへのフォロー活動

上記の研修を行った海外工場では、工場の購買部門が独自に計画をして、サプライヤー訪問およびサポートを強化するなど、自律的にフォロー活動が行われています。

2019年3月期に実地研修を行った中国工場からは、サプライヤーへのフォロー活動について定期的に報告を受けており、サプライヤーでの安全対策や防災対策など具体的な改善につながった事例も増えています。今後、こうしたフォロー活動の継続・強化を他地域にも広げていく予定です。

サプライヤーへの支援に取り組む中国工場のスタッフ

サプライヤーへの支援に取り組む中国工場のスタッフ

安全や防災対策を強化するサプライヤーの様子

安全や防災対策を強化するサプライヤーの様子

国内サプライヤーへのフォロー活動

国内でも訪問やオンライン面談などを通じて、サプライヤーのフォローを続けています。コロナ禍でオンライン面談の機会が増えたことで、計画的かつ効率的にフォロー活動がしやすくなり、より多くのサプライヤーと対話を重ねています。

責任ある調達アンケートを通じて発見された課題やリスクへの対策については、様々な情報提供を行っています。また、サプライヤーの取り組みを踏まえて、地域貢献などのCR関連情報の開示・発信へのアドバイスを行うなど、活動促進につながるサポートに力を入れています。

国内外でフォロー活動を続ける本社購買部門の担当者は「責任ある調達の取り組みは、コンプライアンスを強化していくための第一歩です。長期的な視野で見て、サプライヤーにとってプラスの側面が大きい点を伝えつつ、できるだけ寄り添いながらサポートしています」と話しています。

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