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瀬戸欣哉

取締役 代表執行役社長 兼 CEO
瀬戸 欣哉

2020年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な拡大を受け、衛生環境、気候変動、経済格差、人権など環境や社会問題への関心が世界的に高まりました。この機運は継続しており、温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」の目標達成に向けた取り組みへの追い風となり、2030年までに達成を目指す国連の持続可能な開発目標(SDGs)にも注目が集まっています。また、国内では今年6月に、改訂コーポレートガバナンス・コードが施行され、ESG(環境・社会・ガバナンス)のすべての分野における企業の積極的な取り組みが、持続的な成長と中長期的な価値向上を図る上で今後ますます重要視されるでしょう。急速に変化するグローバルな事業環境において、LIXILが社会に対してどのように貢献できるのか、大きな期待が寄せられていると実感しています。

「ニューノーマル」の中で

COVID-19の感染拡大は、世界中の人びとの働き方や暮らしに多大な影響を与えました。しかし、かつてない環境の変化の中においても、新たなチャンスが生まれると私は考えています。自宅で過ごす時間が増えることで、快適な住環境の重要性や、衛生や健康面への関心がこれまで以上に高まっています。LIXILは、このような「ニューノーマル」における新しいニーズに素早く対応し、世界の人びとの健康で快適な暮らしを支えるという企業としての使命を果たすことに注力しています。

コロナ禍において、感染拡大の防止策として手洗いの重要性があらためて浮き彫りとなりました。しかしながら、世界では約23億人にのぼる人びとが、日常的に自宅で手洗いをすることができない環境に置かれています。水の供給をはじめとする基本的な衛生環境は、先進国では当たり前のように整備されているものの、SDGsの目標6「安全な水とトイレを世界中に」を達成するためには、現在の4倍のペースで世界の水・衛生環境を改善していく必要があります。LIXILでは、ソーシャルビジネスとして、開発途上国向け簡易式トイレシステム「SATO」を提供してきましたが、世界中がCOVID-19の危機的状況に直面する中、新たに手洗いステーション「SATO Tap」を開発し、手洗い設備を利用できない人びとの衛生環境改善に取り組んでいます。

創立10周年を迎えて

国内の住宅設備・建材メーカー5社が合併して誕生したLIXILは、今年創立10周年を迎えました。私たちを取り巻く世界も、ライフスタイルも、この10年で大きな変化を遂げ、その変化のスピードはますます加速しています。このような変化の中においても、国・地域を問わず、誰もがより快適な暮らしを求めているということに変わりはなく、LIXILは先進的な水まわりと住宅建材製品の提供を通じて、人びとの住まいの夢に応えています。

LIXILの存在意義は「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」をすることです。当社では、このPurpose(存在意義)を起点とする循環型の価値創造プロセスを構築しています。価値創造の原動力となるのは従業員であり、全従業員が目的意識を持って素早く、柔軟に事業戦略を実行できるようにすることで、ステークホルダーに対して価値を生み出し、存在意義を達成することができます。そして、事業活動を通じて、社会に貢献することは、当社の持続可能性を高める上でも必要不可欠です。コーポレート・レスポンシビリティは、この価値創造プロセスの中枢にあり、従業員を動機付けるものであるとともに、主要な事業戦略に組み込んで確実に実行し、長期的な事業成長を支えていくものと位置付けています。

SDGs達成に向けた貢献

LIXILでは、事業を展開する地域での関連性や緊急性が高く、当社の専門性を活かせる「グローバルな衛生課題の解決」「水の保全と環境保護」「多様性の尊重」を3つの優先取り組み分野として掲げ、事業活動を通してその課題解決に取り組むことでSDGsの達成に向けて貢献しています。当社は、世界150ヵ国以上で事業を展開し、毎日10億人に上る人たちがLIXILの製品を利用しています。製品やサービスの提供はもちろんのこと、私たちが持つ技術、知見、人材、情報、資金など、あらゆるリソースを有効に活用することで、次世代のための環境と暮らしを改善することに重点を置いています。

当社では、SDGsの達成に向けた取り組みを強化してきましたが、エンドユーザーや子どもたちを含め、一人でも多くの人に社会や環境問題に目を向けていただくことで、SDGsへの貢献をさらに加速させていきたいと考えています。また、当社は2020年12月に、「LIXIL × SDGs NEXT STAGE」を開始し、サッカー元日本代表の内田篤人さんをLIXIL SDGsアンバサダーに迎えました。社会に変化を生み出すことは簡単なことではなく、様々なステークホルダーと協働していくことが重要です。内田さんの協力を得て、持続可能な社会の実現に向けて、何が求められているのか、私たちは何をすべきかをより多くの方々にお伝えすることで、より良い変化を生み出していきます。

「世界中の誰もが願う豊かで快適な住まい」。LIXILは、人びとの健康で快適な暮らしを支えることを使命に、今後も様々なステークホルダーとの連携を通じて、事業活動を通じて社会に貢献してまいります。

LIXIL SDGsアンバサダー就任式

LIXIL SDGsアンバサダー就任式

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