気候変動の緩和と適応

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事業プロセスと製品・サービスによる温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標に向け、全社で取り組みを推進するとともに、気候変動の適応に資するソリューションを提供します。

考え方

LIXILは、「CO2ゼロと循環型の暮らし」を掲げる環境ビジョンの実現に向け、「気候変動対策を通じた緩和と適応」を重点領域の一つに定めるとともに、重要課題の優先項目に位置付けています。2050年までに、事業プロセスと製品・サービスによるCO2排出量を実質ゼロにすることを目指して、2031年3月期までに事業所からのCO2排出量(スコープ1、2)を2019年3月期比で50%削減し、サプライチェーンからのCO2排出量(スコープ3)を同期比で30%削減する目標を掲げています。また、自然災害対策や室内熱中症予防などへのソリューションを提供し、気候変動の適応にも貢献していきます。

※ 製品使用において間接的に消費される給湯エネルギーなどに由来した排出量は除く

製品・サービスを通じた取り組み

LIXILの製品やサービスのライフサイクルにおけるCO2排出量は、その多くがエンドユーザーが製品を使用する際に消費されるエネルギーによるものです。LIXILは、CO2排出量の削減に貢献する高い断熱性能や節湯・節水性能、創エネ機能などを有する製品・サービスを提供する企業として、住宅・建築物のCO2排出削減に果たす責任は大きいものと認識しています。

開口部の断熱性を高める窓・玄関ドア、壁や天井、床など住宅全体の高断熱化を実現する高性能住宅工法、節湯・節水に貢献する水まわり製品などを通じて、気候変動の緩和に取り組んでいます。また、台風や豪雨といった自然災害や猛暑による熱中症に備えるソリューションの提供を通じて、気候変動の適応にも貢献していきます。

さらに、リサイクル素材などのCO2排出の抑制につながる原材料・部材の使用や、長寿命化と使用後のリサイクル性を考慮した設計を進めることで、製品・サービスのライフサイクル全体でのCO2排出削減を進めていきます。

高断熱製品の開発

• トリプルガラスの高性能ハイブリッド窓「TW」(TOSTEM)

屋外側に強度・耐久性に優れるアルミ、室内側に断熱性が高く結露を軽減する樹脂を採用し、双方の利点を生かした、ハイブリッド構造の窓。高性能ガス入りの中空層を2重に有し、ダブルLow-Eによる先進のトリプルガラス仕様で、圧倒的な断熱性能を実現しています。1枚だけの単板ガラス窓とトリプルガラスの高性能窓を比較した場合、熱流出を約8割抑えることができ、新築住宅におけるCO2削減効果は37%です。高い断熱性能を実現することで、暖冷房のエネルギー消費量を減らし、CO2排出量の削減に貢献します。

TW施工イメージ

TW施工イメージ

• 既存住宅の断熱リフォーム工法

高性能住宅工法「まるごと断熱リフォーム」では、既存住宅の構造部分などを活かし、壁・床・天井・開口部などの断熱性能を高めることで、家全体をまるごと断熱リフォームできます。建て替えることなく高性能住宅に生まれ変わることで、既存住宅の省エネ化を推進します。また同工法の「スーパーウォール工法リフォーム」を用いて一棟を断熱改修する支援スキームは、2021年度省エネ大賞「資源エネルギー庁長官賞」を受賞しました。

断熱製品(別画面が開きます) >
スーパーウォール工法リフォームの受賞について >

まるごと断熱リフォームのイメージ

節水・省エネ型の製品開発

• エコアクアシャワー(INAX)

大判のシャワーヘッドと空気を含んだ大粒の水滴で浴び心地のよさを向上、さらに節湯性能も両立させました。また、ワンプッシュで吐水/止水の切替が簡単に操作でき、従来水量(10L/ 分)と比べて最大48%の省エネ・節水効果を実現しています。

節水・省エネ製品(別画面が開きます) >

エコアクアシャワー

エコアクアシャワー

IoT関連製品によるCO2削減

• IoT 宅配ボックス「スマート宅配ポスト」

スマートフォンと宅配ポストを双方向でつなぎ、荷受けの通知や複数の荷物受け取りなどを可能にすることで、再配達を減らし、CO2排出量の削減効果を実現しています。2019年に東京都内100世帯で行った実証実験では、再配達率が41.7%から14.9%に低下し、CO2 排出量の削減効果が確認されています。

※各効果については、報道資料(PDF)をご参照ください(別画面が開きます)PDF:9MB >

スマート宅配ポスト(別画面が開きます) >

スマート宅配ポスト

スマート宅配ポスト

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)およびビル(ZEB)の推進

• ZEHを推進するサービス

株式会社LIXIL TEPCOスマートパートナーズ(LTSP)では、LIXIL製品が採用されたZEH仕様の住宅向けに、10年間の余剰電力収入を提供いただくことを条件に、太陽光発電システムや蓄電池の初期費用が低減されるサービス「建て得バリュー」「建て得でんち」を展開しています。

ZEH関連製品・サービス(別画面が開きます) >

ZEH建材と太陽光発電システムを組み合わせた販売サービスのイメージ図

• ハイブリッド環境制御システム「Segel E-Control System」

気温や湿度などの外部環境と、温湿度の内部環境をセンサで計測し、リアルタイムで快適指数を解析して、空調、窓を自動制御します。自然換気と空調制御を組み合わせることで、エネルギー消費量の削減を実現しています。LIXILのオフィスビルでの2年間にわたる効果検証の結果、春秋など中間期の自然換気時は毎月約20%の空調消費電力の削減となり、室内のCO2濃度は40%の削減となることが確認されました。

ZEB関連製品(別画面が開きます) >

Segel E-Control System(別画面が開きます)PDF:1.2MB >

Segel E-Control System施工イメージ

Segel E-Control System施工イメージ

製品を通じた気候変動への適応

• 外付日よけ「スタイルシェード」(TOSTEM)

太陽の熱の約8割を窓の外側でカットして、室内温度の上昇を最大3.5℃抑制することで、冷房エネルギー消費の削減や室内熱中症予防につながります。

※各効果については、製品ウェブサイトをご参照ください(別画面が開きます) >

適応関連製品(別画面が開きます) >

スタイルシェード施工イメージ

スタイルシェード施工イメージ

• 住宅用窓シャッター(TOSTEM)

台風時の飛来物による窓ガラスの破損・破片の飛散や、室内に吹き込む強風で屋根が吹き上がるリスクを防ぐなどの防災・減災効果があります。

減災をサポートする製品(別画面が開きます) >

住宅用窓シャッター施工イメージ

住宅用窓シャッター施工イメージ

事業活動における取り組み

LIXILは、2050年までに事業プロセスにおけるCO2排出量を実質ゼロにすることを目指して、全社で取り組みを推進しています。工場やオフィスでの徹底した省エネ活動や、再生可能エネルギーの利活用、物流や調達などサプライチェーンを通じたCO2排出削減などに取り組んでいます。

生産拠点におけるエネルギーの効率化

生産工程における課題の抽出や設備の見直しなど、拠点ごとの改善活動を通して、エネルギーの効率化に取り組んでいます。

東濃工場では、不良改善や生産工程の効率化を行うことで、これまで稼働していた窯1基を他の窯へ集約でき、窯に使用していたLPGを前年比3割削減できました。横浜工場では、頻繁にシートシャッターが開閉することから、空調の効率が悪かったため、エアーカーテンをシャッター部分に設置しました。シャッターが開くときに稼働させることで、工場内環境の改善および暖冷房によるCO2排出削減にもつながっています。また日本の工場および物流センターでは、照明のLED化を推進し、95%以上で切り替えが完了しています。

ドイツにあるラール工場では、非効率なボイラーを廃止し、熱電併給システムを導入したことで、年間2,550トンのCO2排出削減に貢献しています。GROHEブランド製品を製造するすべての工場および物流センターで、エネルギーマネジメントシステムISO50001の認証を取得しています。

※ ガスなどを駆動源とした発電機で発電を行うとともに、その際に生じる廃熱を給湯や冷暖房などの熱源として回収するシステム

再生可能エネルギーへの移行

LIXILは、2050年までに事業プロセスにおけるCO2排出量を実質ゼロにすることを目指して、再生可能エネルギーへの移行を推進しています。その一環として、事業で使用する電力の100%再生可能エネルギー化を目指す企業イニシアティブ「RE100」に加盟しています。

日本国内では、生産工場3拠点、本社などの事業所4拠点、物流センター7拠点、営業84拠点の使用電力を、100%再生可能エネルギー由来の電力に切り替えました。海外では、LIXIL Internationalのすべての水栓金具工場・物流センター(全10拠点)のほか、2023年3月期には、メキシコの生産工場3拠点が100%再生可能エネルギーに切り替える予定で、CO2排出削減だけでなくコスト削減にもつながっています。

また生産工場では、再エネ電力証書の購入から、自社で発電した再生可能エネルギーの活用に切り替えることで、さらなる企業価値向上に貢献することを目指しています。例えば、GROHEの製品を生産する5工場では、約8,000MWhの電気を発電しています。そのうちの一つであるタイのクレン工場では、3.2MWのソラーパネルを建物の屋根に置き、毎年約2,400トンのCO2排出削減に貢献しています。その他、日本国内8拠点でもこれまで年間約34,700MWhを発電するメガソーラー発電施設を運営し、トステムタイ(タイ工場)では、2022年3月期から5MW規模の太陽光発電システムを設置しています。2022年3月期末時点の再生可能エネルギー比率は15.9%となり、CO2排出量を前年度から約19,000トン削減することができました。

クレン工場(タイ)

クレン工場(タイ)

物流におけるCO2削減

2022年3月期は、他社と物流を共同利用する「コンテナラウンドユース」の実施本数を拡大し、協働企業と合計で686コンテナのラウンドユースを行い、年間約96トンのCO2排出削減につながっています。

また北海道物流センターでは、積載効率の悪化とドライバー不足の解消に向け、同業他社との共同運送に取り組んでいます。2022年3月期には一部地域から全道へ共同運送範囲を広げ、協働企業との累積で走行距離を年間約59万㎞削減、CO2の荷主原単位を20.9%削減することにつながりました。

物流センター

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