水の保全と環境保護

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調達から生産、流通、製品の使用・廃棄やサービスの利用に至るまで、すべてのプロセスにおいて、水、エネルギー、およびその他の天然資源の保全に努めます。

SDGsロゴ(ゴール6、7、11、12、13)

背景

2015年に採択されたパリ協定では、産業革命以前からの世界の平均気温の上昇を2℃未満に抑え、1.5℃未満を目指すことが合意されました。その実現のためには、2050年までにCO2などの温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることが求められています。

また、安全な飲料水にアクセスできない人は世界で約8億人と言われ、水資源の枯渇で2050年には世界の40%以上の人が必要な量の水を使えなくなると予想されます。

一方、世界の資源消費量は、2050年までに現在の2倍以上となると言われています。この状況を変えるために、資源を新たに採掘して大量に生産し、大量に廃棄する一方通行の経済から、資源循環型の経済(サーキュラー・エコノミー)への移行が進んでいます。

戦略

LIXILは「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」というPurpose(存在意義)の実現に向け、CR戦略の優先取り組み分野の一つに「水の保全と環境保護」を定めるとともに、以下の5つを優先すべき重要課題に位置付けています。

  1. 気候変動の緩和と適応
  2. 水の持続可能性の追求
  3. 資源の循環利用の促進
  4. 製品ライフサイクルを通じた環境への影響
  5. 環境マネジメント

LIXIL環境ビジョン2050

2020年3月期に策定した「LIXIL環境ビジョン2050」では、「Zero Carbon and Circular Living(CO₂ゼロと循環型の暮らし)」を掲げ、上記の重要課題①~③をビジョン実現に向けた重点領域に定めています。これらの重点領域を推進するための基盤として、製品ライフサイクルを通じた環境負荷の低減(上記④)、および全社のマネジメント強化(上記⑤)にも取り組んでいます。2050年までに、環境分野のリーディングカンパニーを目指し、事業プロセスと製品・サービスを通じてCO2の排出を実質ゼロにし、水の恩恵と限りある資源を次世代につなぎます。

ZERO CARBON AND CIRCULAR LIVINGロゴ

実現に向けた3つの領域

実現に向けた3つの領域

実現に向けた3つの領域

気候変動対策を通じた緩和と適応

LIXILの製品やサービスのライフサイクル(原材料の調達から廃棄まで)のCO2排出量は、その多くがエンドユーザーが製品を使用する際に消費されるエネルギーによるものです。LIXILでは、環境負荷低減に努めると同時に、環境に配慮した製品やサービスの提供を通じて2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指します。

また、気候変動の影響による雨量の増加、大型台風などの自然災害、気温上昇などによる被害の軽減に貢献する製品・サービスを提供し、気候変動への適応策を推進します。

水の持続可能性を追求

LIXILは、トイレやキッチン、バスルーム、水栓などを提供する水まわり製品のリーディングカンパニーとして、人びとが水の恩恵を最大限に活用できるよう、グローバルな水の持続可能性を追求していきます。

その実現に向け、節水トイレや水栓金具、スマートコントローラーなど、水の消費を減らす製品・サービスや浄水技術の活用によって、水の環境価値を創造します。また、製造工程で水を使用する拠点においては、水使用効率の改善や循環利用、排水管理などの適切な施策を行っていきます。

資源の循環利用を促進

LIXILは、金属、木材、樹脂、セラミックなど、様々な原材料を使用しています。限りある資源の持続的な利用を見据えて、原材料の調達から製造、使用されている間や役目を終えた後までを考慮した循環型のものづくりを推進していきます。また、「LIXILプラスチック行動宣言」のもと、プラスチックの使用量削減や循環利用、代替素材の開発などに取り組んでいます。

実現に向けた取り組み

LIXILは、2021年3月期までの5ヵ年の中期環境計画を通じて、工場やオフィスでの徹底した省エネ活動や、エネルギー効率化に向けた技術開発の推進、再生可能エネルギーの利活用などに取り組み、事業所からのCO2排出削減目標を大幅に上回る水準で削減しました。また、グローバル全域での生産拠点における廃棄物の削減を目指し、廃棄物の再資源化を積極的に進めており、特にアジアにおける再資源化率が大きく改善しています。

新たな中期目標の策定に向けた取り組み

2022年3月期は、単年度の目標のもと3つの領域における取り組みを進めるとともに、各領域での新たな中期目標策定のための分析や討議を進め、「気候変動対策を通じた緩和と適応」の領域について、新たな中期目標※1 を策定しました。2031年3月期までに、事業所からのCO2排出量(スコープ1、2)を2019 年3月期比で50%削減(SBT 1.5℃水準)し、サプライチェーンからのCO2排出量(スコープ3)を同期比で30%削減(SBT WB 2℃水準)※2 することを目指します。

上記目標に加え、日本では、製品の使用時においてスコープ3の削減につながる製品・サービスの提供を推進し、節湯水栓や節水型トイレの販売構成比率を2031年3月期までに100%とする目標を設定しました。また社会の低炭素化への貢献として、新築用戸建て住宅向け高性能窓の販売構成比率を2026年3月期までに100%とする目標を掲げており、2022年3月期には80%にまで高めることができました。その他にも、サプライヤーと協働することで調達に関わるCO2排出量の削減に取り組み、サプライヤーにおける製造時のCO2排出削減や、より低炭素な原材料・部材の使用、製品の省資源化、リサイクル材の活用などを推進しています。

「水の持続可能性を追求」「資源の循環利用を促進」の領域については、2023年3月期に中期目標を策定する計画です。

※1 目標更新に伴い、SBTの再認定に向け準備中(2022年7月29日時点)

※2 水栓やシャワーを介して消費される給湯エネルギーや上下水道に関わるエネルギーなど、LIXIL製品が間接的に消費するエネルギーに起因するCO2排出量については、LIXIL製品の性能向上だけでは実質ゼロにすることはできないため、削減目標からは除く

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